SeaStills(シースチルズ)は写真家レイ・コリンズ(Ray Collins)の作品を紹介する短編映画で、クリス・ドゥチンスキ(Chris Duczynski)との共同作業により実現しました。海の波といえば絶えず揺れ動き移動し逆巻き崩れ、ひとときも休むことがない存在です。レイはその波のある瞬間をカメラのファインダーで切り取り静止画像にすることで、波の持つまったく意外で新しい側面を見る者の前に差し出します。
波を撮るということは実にスピリチュアルな体験だ、とレイは映画の中で語っています。海に出ればすべてがリセットされる。昨夜何があったとか、よく眠れたかとか、そんなことは消え去って、ただその瞬間にそこに存在するだけになる——。
レイはさらに言います。波が山のように盛り上がって、その裏から朝日に照らされて、鮮やかな色を見せる。時として、液体ではなく、何か固い物体であるかのように見える——。水平に光が射すと、海とのコントラストが強烈になって、やはり海を撮るには朝日が一番だと思う。とにかく少年の頃から海に入り浸っていたんだ。
レイはさらに言います。波が山のように盛り上がって、その裏から朝日に照らされて、鮮やかな色を見せる。時として、液体ではなく、何か固い物体であるかのように見える——。水平に光が射すと、海とのコントラストが強烈になって、やはり海を撮るには朝日が一番だと思う。とにかく少年の頃から海に入り浸っていたんだ。
SeaStills - Ray Collins from chris duczynski on Vimeo.
人体の80%は水だけれども、波しぶきから生まれる水のイオンに激しく打たれたり、海流に身体を持って行かれたりする。海での撮影がスピリチュアルである理由として、レイはこのように話しています。つまるところ、人体という水と海という水とが相互作用する場所、それが海である——このようなことが言いたいのかも知れません。人体という水が、そこからやってきた場所である海の水の一瞬の姿を記録していると考える。なかなかにロマンチックです。
via: vimeo / chris duczynski
via: Ray Collins Photo