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巨大海藻、赤い巨大魚、オットセイ、サメ。南アフリカの海中風景です。まるで地上の森林のように海底からそびえ立つ、海藻、海藻、海藻。ジャイアント・ケルプと呼ばれるものの一種でしょうか、どことなくワカメやアラメに似ているようです。カリフォルニア沖のものが有名ですが南アフリカにもあるんですね。ケープあたりはかなり南な上 (南半球だから、南極に近付く)、寒流のベンゲラ海流と暖流のアガラス海流がぶつかっていたりしますから、豊かな漁場の雰囲気があります。あの赤い鯛みたいな魚なんて、食べたら当然旨いでしょうね。カリフォルニアの、ど派手なオレンジ色をしたガリバルディフィッシュは食べたいと思わないけど、これならかなり行けそうです。

F55 Underwater - A First Look from Underwater Video Services SA on Vimeo.


次に出てくるのがオットセイ。ミナミオットセイという名前。ミナミに棲んでいるからミナミオットセイ、分かりやすいです。やや人間に似た体型なので、同化できないこともなくて、見ていて気持ちが良いですね。ていうか、あれですよね、水泳選手はみんな鍛え抜かれた筋肉質な身体をしていますが、オットセイのように真ん中がゆるやかに膨らんだ、紡錐形の身体の方が水の抵抗が少ないのではないでしょうか。何かその辺りに革新のヒントが……ないかな。

最後はサメですね。ヨシキリザメ。いやー、かっこいいです。各部が尖ってシュッとした感じ、旧ソ連の巡洋艦的かっこよさがあります。たまに人間も襲うそうなので怖ろしい存在ではありますが、長距離遊泳をするための機能美がすさまじいですね。だんだら模様の魚 (ブリモドキ) が随伴しているのも派手な装飾品みたいで良いではないですか。このサメの目を見れば分かりますが、やっぱり本質は狂気ですよね。その狂気とだんだら模様の道化師とがすごく響き合うのです。まあ、人間はその狂気を取っ捕まえて、かまぼこにして食っちまうみたいですが。


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via: vimeo / Underwater Video Services SA