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photo: San Jose Mercury News 表彰されたイリア・ウォルニックと、テキサス州交通安全当局の警官
イリア・ウォルニック (Iria Wolnick) は母親の葬儀に向かう途中でした。しかしイリアは葬儀場に到着することはなく、代わりに、葬儀をひとつ防ぐことになったのです。昨年の7月5日、真夜中過ぎ、イリアはテキサス州の田舎でひとつの自動車事故に行き会いました。幹線道路で自動車が燃えていました。そこでイリアが見せた英雄的働きにより、5月21日、テキサス州当局より表彰を受けました。カリフォルニア州サンノゼ在住のイリアは、19歳のナイザー・サルダナ=キランタン (Niser Saldana-Quilantan) を野原の真ん中で見つけました。乗っていたSUVが立木に衝突し、ナイザー、彼女の夫、そして2歳になる女の子が、衝撃で車から放り出されてしまったのです。車は横転し、燃えていました。
サルダナ=キランタンは「『赤ちゃんは、赤ちゃんは大丈夫ですか』と何回も聞いてきました」とイリアは回想します。「2歳の女の子のことかと思っていたんです。でもそこで彼女のお腹を見たら」——新生児の頭と腕が、お腹に出来た大きな傷から突き出ていました。応急処置の訓練しか受けていなかったものの、四児の母であるイリアは、「なんとなく、どうしなければいけないかは分かりました。臍の緒をしっかり結んで、出血しないようにして……。すぐに取りかかりました」。通りかかったトラックの運転手が、靴ひもを使って臍の緒を縛ってくれました。サルダナ=キランタンは病院に到着時、既に命を落としていましたが、3033gの女の赤ちゃんは助かりました。「私の人生に、とてつもない影響を与えました」とイリアは言います。「赤ちゃんのことは決して忘れないでしょう……生きるということについて、見方が変わりました」。事故車に乗っていた他の二人は、重傷を負うことなく助かりました。

via: newser
via: San Jose Mercury News