オーストラリア、ビクトリア州の町ブライト (Bright) で毎年開催される自転車イベント、オーダックス・アルパイン・クラシック (Audax Alpine Classic) の様子を捉えた動画です。ティルトシフトとタイムラプスとで加工されています。自転車競技はティルトシフトと相性が良いのか、非常にかわいく魅力的に撮れています。
このイベントはかなり規模が大きく、60km、72km、130km、140km、200km、250kmと複数のカテゴリーに分かれていて、しかも1日で全レースをこなすそうです。動画では暗い内からスタートしていくサイクリストの姿が捉えられていますが、日の出を見ながら走るなどといったコースもあるようです。
Audax Alpine Classic from Nathan Kaso on Vimeo.
ブライトという町は川の合流地点にあって、ちょっとした盆地になっています。その周囲の山を自転車で走るわけです。盆地ということに着目すると、町自体が最初からジオラマ的な成り立ちをしているのですね。山に囲まれたひとつの小世界といった趣です。ジオラマというのは風景の一部を切り取って小さくして再現するわけですから、言ってみれば、風景の盆栽です。盆地なだけにそのまま盆栽……って、違うちがう。ティルトシフトは技術を使って風景を盆栽化できるわけですが、盆栽、ジオラマ、箱庭、こうしたものはなぜ魅力的なのか、そこの部分の大前提が実はよく分かりません。人間のDNAに刻み込まれているのか。うーん……。分かっていないのは私だけかも知れないけれど、もうちょっと突き詰める必要があるようです。
wikipedia: Audax Alpine Classic
via: vimeo / Nathan Kaso