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オニイトマキエイ、すなわちマンタ・レイの姿をひたすら追った動画です。関東地方もいよいよ梅雨入りして、日本列島の半分ぐらいが梅雨雲で覆われてしまいましたが、湿気などなんのその、海中をマンタと一緒に漂って涼しい気分に浸ろうという趣向です。

冒頭の、暗闇の中からマンタが浮上してくる映像はまるで洞窟の中で撮影したようですが、これでまずびっくりしました。光がぽっかりと入るだけの穴が天井に開いた、しかも中に広大な空間が横たわっている、そんな場所が果たしてあるのかどうか、あるのだったらぜひとも見てみたいですね。考えられるのは、夜間、強力なサーチライトを海面に垂直に照射して撮影したか。そちらの方がまだ現実的でしょうか。とにかく息を呑むほどに幻想的な光景です。

Angel Ray from Howard Hall on Vimeo.


明るくなると、打って変わってマンタに群がるたくさんの魚。マンタ自体を食べているわけではなくて、体表をきれいにしているのですね。マンタのような大きな魚が、身体をきれいにしてもらうために集まってくる場所をクリーニングステーションと呼ぶそうです。寄生虫や古くなった粘膜なんかを食べてくれるのでしょう。人間でも、足の角質を食べてくれるドクターフィッシュというのがいますが、魚同士で大昔からああしたことをしていたというわけです。マンタが口をぼーっと開けている場面など、実に気持ちよさそうですね。


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via: vimeo / Howard Hall