インドネシアのコモド島周辺に展開するサンゴ礁の海中散歩動画です。コモド島というのは例のコモドドラゴン、すなわちコモドオオトカゲの棲み家として有名ですが、一歩海中に目を転じて見ればこんなにも迫力のあるサンゴ礁が広がっていたのですね。
圧巻は途中に出てくる真っ黒なマンタです。色の調節も多少はしているのでしょうが、それにしても、漆黒の翼を広げた様はまるで悪魔のようです。イトマキエイは英語でデビルレイ (悪魔のエイ) ですが、その名にふさわしい暗黒さ加減です。
Rolling in the Deep - Komodo - Wide from Dustin Adamson on Vimeo.
コモドドラゴンの棲む島の海ということで、ややそうした演出になっているのかも。コモドドラゴンはコモド島だけに棲んでいるわけではなく、周辺の島にもいますから、どうやって分布を広げたかというと、泳いで渡ったと考えるのが自然だと思います。だからこの海中で出くわすことが完全に、100%、金輪際あり得ないかというと、決してそのような保障はないわけです。ガラパゴス島の例を見ると、リクイグアナからウミイグアナが進化したらしいので、ということは、コドモドラゴンからウミコモドドラゴンが進化してもおかしくはないですよね。いやまあ、力説するのもなんですが、そうした「龍」の威力が海中にまで及んでいるのではないかと思えるほど、不思議な迫力に満ちた風景だということです。果たして聖域なのか、魔域なのか……。
photo: Bohemian Traveler コモドドラゴンと海