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photo: mailonline
マル・ディ・ヴェントレ島は地中海のサルデーニャ島西方に浮かぶ個人所有の島です。それが売りに出されています。地中海の島が売りに出されるのはかなり珍しいと言えます。価格はなんと約2億1千万円 (120万ポンド)。大都市の中心部に物件を買うことに比べたら格安です。

サルデーニャ島北東部にあるポルト・チェルヴォは高級リゾート地として有名ですが、そこではどんなに安い別荘でも18億円程度はします。そこから210kmほど離れたマル・ディ・ヴェントレ島ならば2億1千万円。完全な無人島で、羊飼いの住居跡が散見される程度です。面積は約80ha、最も長い部分の差し渡し約2km、最高点の海抜は18mほどです。
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photo: mailonline
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photo: mailonline
「マル・ディ・ヴェントレ (mal di ventre)」は直訳すると「腹痛」という意味になります。つまり腹痛島です。その名前にどのようないわれがあるのかは分かりませんが、この島は古代ローマの時代から人が住んだり離れたりを繰り返してきました。ローマ時代の井戸 (今でも水源として使えます) や建物の礎石がいまでもしっかりと残っています。

島の西岸はミストラルの強風に晒されてごつごつしていますが、南東岸は透き通った水が打ち寄せる見事な砂浜や、本物の水晶の小粒が砂となっている入り江が連なっています。島それ自体は主に花崗岩から出来ており、丈の低い植生に覆われています。島では多彩な動植物を観察することができます。


movie: YouTube マル・ディ・ヴェントレ島の風景
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photo: mailonline
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photo: mailonline

movie: YouTube マル・ディ・ヴェントレ島ツアーの様子 (2009年)









現在の所有者は1972年にこの島を手に入れましたが、海洋自然保護地域ということもあり、それ以来まったく開発の手が入っていません。代理人によると、遺跡を取り込んだ設計の別荘を建てることも可能ですし、船着場を作ればサルデーニャ本島から数分で渡って来られるということです。

二本目の動画では、最初にフェニキア人がタロス (Tharros) という都市を建てたが、戦略的に重要な位置にあったので、後からローマ人が来て占領したと言っています。調べてみたところ、紀元前8世紀のことらしいので、カルタゴ人ですね。ローマ対カルタゴの争いがこんな小さな島でも実際に起きていたなんて、興味深いを通り越してびっくりです。

同じ動画になにやら石を積んだ塔のようなものが写っているのですが、あれはフェニキア人が来る以前のヌラーゲ文明に属する塔ではないかと、それも非常に気になります。

(2014年7月7日追記)
この島の記述にはかなりの誤りがあることが判明しました。加筆訂正した記事をご参照下さい。

via: MailOnline