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photo: geograph.org.uk
オレゴン州ポートランドにふさわしい事件 (?) と言えるかも知れません。8月10日月曜日の夕方、ポートランドのとある市民が、緊急用ではない回線を使って通報してきました。ニワトリが道路を渡っているというのです。心配になったからというその市民、次のように話を切り出しました——「はい、えーと、これは実はいたずら電話ではないのですが……」。
通信指令係  「交通の障害になっていますか」
心配した市民 「はい、道の真ん中に思い切り出て行こうとしています」
通信指令係  「えーと、はい、えーと、ニワトリは一羽だけですか」
心配した市民 「ニワトリ一羽だけです、はい」
通信指令係  「それであなたは……えー、その、つまり……そのせいで車がみんな事故を起こしそうだと……」
心配した市民 「私はその場でほとんど停車させられましたよ」

通信指令係はそこで警官の派遣を約束し、実際に警官が現場に派遣されることはされたのですが、残念ながら件のニワトリを確保することはできませんでした。そこで警察の広報はこう言わざるを得ませんでした——警察は「ニワトリの動機を解明するには至りませんでした」と。

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photo: geograph.ie
オレゴン州の州都ポートランドは緑が多くのんびりした都市という印象があるようですね。バラを育てるのに理想的な気候だそうですので、とにかく環境が良いのでしょう。ニワトリの事件がふさわしいと言われるのはそうした理由だと思われます。

ところで、「ニワトリはなぜ道路を渡ったか」というのは定番のなぞなぞでもあります。答えは、「反対側に渡るため」。でもそこにはいろいろとボケる余地があります。たとえばカーネルサンダースの答え——「一羽逃がしてしまったか」。警察が「動機の解明に失敗した」と言ったのは、ニワトリを捕まえたら動機を訊ねられたのにと、このジョークを踏まえたものですね。以下は通信指令係と市民の実際のやりとりを収録した動画です。


video: Portland Police
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photo: flickr / Matt Davis

wikipedia: Why did the chicken cross the road? (英語)
via: newser
via: The Oregonian