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インド、パンジャブ州パティアラに住む敬虔なシク教徒、アヴタール・シング・マウニ (Avtar Singh Mauni) は毎朝6時間をかけて頭にターバンを巻きます。その長さはなんと645m。『ギネス・ワールド・レコード』によれば現在の世界記録は400mなので、公認されれば記録が大幅に更新されることになります。最初は150m、次に250m、365m、465mと徐々に長さを伸ばしていったそうですが、掛かった時間が16年。いつのまにか60歳に達していました。ターバンの重さが約45kg、鎖、腕輪、剣など全てのアクセサリーを含めると85kgをその身体に帯びています。
毎朝、身繕いを済ませると、バイクに乗って寺院まで通います。その姿ですからあちこちで人々の関心の的となります。シク教徒のコミュニティでは、そうした彼の姿は好感を持って受け止められています。「若いシク教徒の間では、髮を切ったりターバンを巻かなかったりといった生き方をする人が増えていますが、アヴタールのターバンはシク教に対する情熱、シク教の流儀の重要性を思い出させてくれます。それはとても良いことです」とあるシク教徒は語りました。

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アヴタールがバイクに乗っているのは、自動車だとターバンを付けたまま座席に収まることができないからだそうです。インドをはじめイギリスなどシク教徒が多く生活する地域では、シク教徒はバイク運転時にヘルメットを装着しないことが認められています。ターバンの上からヘルメットを被るのは困難だからです。もっともアブタールほどのターバンであれば、生半可なヘルメットよりもしっかりと頭部を保護してくれそうです。

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