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photo: flickr / Maritè Toledo
ストロンボリッチオ島 (Strombolicchio、別名小ストロンボリ島) は、ブーツの形をしたイタリア半島のつま先あたり、ティレニア海に浮かぶストロンボリ島の北東約2kmに位置する、火山性の海食柱です。島は浸食に強い玄武岩で出来ており、海面から50mほどの高さで突き出し、面積は約300平方メートルです。ストロンボリッチオは岩頸 (がんけい、火山の火口に通じるマグマが固まったもの) で、ストロンボリ島本体と同じ地質学的構造の上に乗っています。ストロンボリ島が生まれる前に存在していた火山によって作られたと考えられています。この場所での噴火は約20万年前に止み、火山活動の現場は約3km南西へと移動して行きました。
1920年代、灯台を設置するために島の先端部を爆破した結果、高さが10mから12m減少しました。同時に、海面から灯台まで続く200段ほどの階段も作られました。それ以後ストロンボリッチオ島は観光地として人気を博しましたが、1991年、島は自然保護区に指定され観光客の上陸が禁止されました。今でも船のツアーで島に向かうことは可能ですが、島の周囲を巡って帰ってくるだけです。

ストロンボリッチオ島には極めて珍しい種類の動植物が生息しています。例えば絶滅危惧種の植物Bassia saxicolaは、ここ以外ではカプリ島にほんの数百株が自生しているのみです。また同様に絶滅が心配されているトカゲの一種であるPodarcis raffonei は、ここ以外では近辺の島の3ヶ所で見つかっているのみです。

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photo: flickr / venana
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photo: flickr / Carlo Columba
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photo: flickr / Flavio Ronco
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photo: flickr / Evilelka Kowalski
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photo: flickr / Dominik
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photo: flickr / muffa cavallo del west
via: amusing planet