Pattern
photo: mirror 発見された謎の模様
テンプル騎士団の研究家が、グーグルマップの衛星画像を眺めていて、大地に刻まれた不思議な模様を発見しました。場所はイングランドのちょうど真ん中あたり、ウェストミッドランズ州のコヴェントリー市近郊です。

コヴェントリー市の西方約12kmのところにテンプル・バルサル (Temple Balsall) という集落があるのですが、テンプル騎士団によって開拓されたと言われています。12世紀と言いますから、約1,000年前のことです。テンプル騎士団の研究家クリス・マコーリーは、この集落を衛星写真で眺めていて特異な模様を見つけたというわけです。
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photo: mirror 左上が今回の発見場所 右下は2011年のミステリーサークル出現地
模様は幅約30mで、2011年に同地に出現したミステリーサークルから約800mの位置にあります。「テンプル・バルサルでテンプル騎士団の会堂の場所を特定しようとしていたのです」とマコーリーは言います。「地図を見ていたら、周囲の風景とは違う、非常に変わったものを見つけたのです。何かの渦巻き模様のように見えます」

何か情報はないかとインターネットで検索しましたが、数百メートル離れた場所にある、2011年8月に出現したミステリーサークルについての記事が出てきただけでした。「この模様についてはまったく記録がなく、ミステリーサークルとしてさえ報告されていないということは、本当に何か未知の考古学的存在に行き当たったのではないかと、期待が膨らみます」とマコーリーは語りました。

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photo: mirror 2011年に出現したミステリーサークル
2011年に出現したミステリーサークルの方は、中央の太陽を16の角がある星が取り囲む形をしています。またピラミッド形や紡錐形の「ヘルメット」も見て取れます。何らかの宗教的、精神世界的、あるいは科学的な意味がこの図像には込められていると考える人も多く、数学的性質や、聖ヨハネ騎士団の十字、蓮の花、羅針図との類似性についても当時は語られました。

また当時、このミステリーサークルを調査していた人々によると、英国空軍の古い基地近くに出現したこの図形に、野次馬が近づくことを警察が禁じました。そしてこのミステリーサークルについて触れたインターネットの書き込みが、謎の理由によって全て消去されたということです。

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image: wikimedia スウェーデンで出土した迷宮図
新しく発見された模様は「迷宮」と呼ばれる模様のひとつのようですね。いわゆる迷路と違って、迷宮には次のような特徴があります (wikipediaより)。
  • 通路は交差しない。
  • 一本道であり、道の選択肢はない。
  • 通路は振り子状に方向転換をする。
  • 迷宮内には余さず通路が通され、迷宮を抜けようとすればその内部空間をすべて通ることになる。
  • 中心のそばを繰り返し通る。
  • 中心から脱出する際、行きと同じ道を再び通らなければならない。
今回発見されたこの図形はまさにこれらの特徴を満たすので、文句なしの迷宮であるわけです。この、中央にたどり着けずに迷うという構図をキリスト教の信仰になぞらえて、多く宗教施設でモチーフとして使われたようですが、だとしたら、本当に探している会堂と関係がある場所である可能性もありますね。



一番下の画像で見ると、うっすらと形が浮き出しているが分かります。Google Mapsで手動で調べると冒頭の写真のようにくっきりと見えていますので、同じGoogleでもソースによって写り具合が違うようです。座標は (52.383212, -1.699639) ですのでお時間がある方はどうぞ。

今年の夏はイギリスで雨が少なかったために、草が育たず、ストーンヘンジでも新しい遺構が発見されたというニュースがありました。この模様も同様の理由で見えやすくなったのだとしたら、そして大発見結びついたとしたら、実に素晴らしいことですね。

via: mirror
via: Coventry Telegraph