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10月4日 (土)、イギリスの首都ロンドンにあるバンク駅近くのパブで、第八回全英じゃんけん大会が開催されました。AKB48だけではなくイギリスにもじゃんけん大会があったとは驚きですね。しかも今年で第八回と言いますから、第五回のAKBよりも歴史が長いではないですか。参加者は約250名、7回の勝ち抜き戦をくぐり抜けた者が、栄えある全英じゃんけんチャンピオンの称号を手にします。

結果等の詳報はまだ入ってきていませんが、告知ついでにじゃんけんに勝つ秘訣が書かれていましたので、そちらを紹介してみたいと思います。
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  1. 男性は初回にグーを出す確率が高い。男性を相手にするなら、パーを出すと勝てるかも。
  2. チョキは統計的に最も出されることが少ない手で、パーは統計的に最も安全な手です。
  3. 定跡を使うこと。じゃんけんの定跡とは、連続する3つの手の出し方を、戦略的な面を考慮してあらかじめ決めておく、その出し方のことを言います。定跡には8種類があります。例えば——「握りしめたお金」はグー、パー、パー、「なだれ」はグー、グー、グーの順で出して行きます。定跡を使えば、相手の出した手に反応しすぎてしまうのを避けることができます。
  4. 相手をよく観察すること。積極的に見えるか、消極的に見えるか。グーを出して来そうか、パーを出して来そうなタイプか、などなどです。
  5. 相手を翻弄しよう。次に何を出すかを予告してから、逆の手を出しましょう。相手が信じれば儲けもの。
  6. 心理トリックを活用しよう。最近の研究によると、じゃんけんをする人は、対戦相手が前回出してきたのと同じ手を、自分の手として次の回に出しやすい傾向があることが分かりました。したがって、自分が前回出した手に勝つ手を今回出せば、相手に勝てる可能性があります。
  7. ズルしちゃおう。まあ、それに近いことです。「シャドーイング」は最後の瞬間に出す手を変えることを指します。これは褒められた作戦ではないので、審判に見つかったら退場処分にされるかも知れません。
  8. 「クローキング」は最後の瞬間まで出し手を見せないことを言います。かなり有効な作戦ですが、自分で混乱してグーとパーの中間みたいな手を出してしまわないように注意する必要があります。
  9.  握り拳に「ROCK (グー)」とタトゥーを入れて、相手に暗示を掛けるという作戦が一部で知られています。
  10.  でたらめ作戦で行く。じゃんけんで勝つ秘訣は、相手が出す手を予測することにあります。自分が何を出すか、こちらの出し方にこだわる必要はあまりありません。そこで相手に仕草や言動を読まれて予測されたりしないように、なんの作戦も立てずに白紙で勝負に臨むというのもひとつの考え方です。ビールを数杯飲んでおくとより効果的です。
さて、ここまでして勝ったとして、優勝賞金はいったいいくら貰えるのでしょうか。主催者の発表によると、その額はなんと100ポンド。日本円にして約18,000円程度です。じゃんけん7回勝ち抜き、勝率2分の1として確率128分の1、つまり0.0078125の対価として安いのか高いのか。同時に貰えるものとして「バケツ一杯の栄誉」という記述がありますが、じゃんけんの全英チャンピオンという栄誉に比べれば賞金は二の次なのかも知れませんね。

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