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ハワイとアイダホには異次元の扉でも通じているのか

少年時代、僕はアイダホ州のとある農場に住んでいた。大きくなってからハワイ島に引っ越したのだけれど、行った先というのが人口の少ない地域だったので、暮らす内に近所の人全員と知り合いになった。

ある日、娘とその母親を連れてアメリカ本土を旅していた僕は、思い立って、十代後半を過ごしたアイダホ州北部のその場所を再訪してみることにした。懐かしい農場へは、細い田舎道を運転して行く。気がつくと、当時幼なじみ一家が住んでいた家の前を過ぎようとしていた。僕はとっさに、少し寄り道をして、幼なじみとその家族の消息がわからないか、今住んでいる人に聞いてみよう、と思った。
ノックをして扉が開いた時、目の前に、ハワイでのご近所さんが立っていた、その驚きと言ったら。

そんなことが起きる確率はどれほどだろう。

そのご近所さんは、アイダホの農村部にある僕の幼なじみの家に、丁度二週間前に引っ越してきたと言った。彼がハワイを離れたことは知らなかった。僕が探し当てて訪ねてきたと思い、背筋が寒くなったそうだ。僕はこのあり得ないような偶然に言葉を失うばかりだった。この出来事に何か意味はあったのだろうか。

結局、僕たちはどうすれば良かったのか。無かったことにするには偶然の度合いが大きすぎると思ったものの、そのご近所さんとはその場限りとなってしまったので、気になったまま宙ぶらりんとなっている。そんな出来事だ。

via: reddit
翻訳: 雪森深一郎