以前、さまざまな生物に擬装したBBCのカメラとそれを使ったドキュメンタリー番組の記事を書きました。今回もその一環、タマゴカメラの登場です。
イワトビペンギンの繁殖コロニーに紛れ込ませて、生態を観察しようという作戦です。
しかし割り込んできたのがカラカラというハヤブサの仲間の鳥。どうやらタマゴカメラを本物の卵と勘違いし、盗んで食べようとしています。
ペンギンの卵があらかた孵ってしまった後では、偽物の卵が何よりのごちそうに映るのだとか。もちろん、タマゴカメラが割れるはずもありませんが、違う場所に運んでゆっくりと取り組もうというのでしょう、なんとカメラを足でつかんで飛んでしまいました。
史上初、鳥によるペンギンコロニーの空撮です。
最近はドローンが流行していますが鳥に持たせるのは斬新ですね。擬装カメラシリーズの面目躍如といったところです。
結局カラカラはタマゴカメラを落としてしまいます。そこへやって来るのがヒメコンドル。こちらもカラカラと同じように本物の卵と勘違い。焦って後を追うあたりは不格好なサッカーのようです。
タマゴカメラはコロコロと転がり再びコロニーの中へ。元の木阿弥というか、一件落着というか。卵が島をぐるりと一巡するストーリーが、そのまま食物連鎖における卵というものの価値を表しているようで興味深いです。
wikipedia: イワトビペンギン
wikipedia: カラカラ
wikipedia: ヒメコンドル
via: Youtube / JohnDownerProd
