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image: Jesco Denzel


アフリカ大陸の中央部、やや東寄りに横たわるヴィクトリア湖。アフリカ大陸最大の湖で、淡水湖としては世界第二位の面積を誇ります。その面積は琵琶湖の約100倍ほど。ナイル川の源流のひとつでもあります。ケニア、ウガンダ、タンザニアという東アフリカの3ヶ国に囲まれており、湖の上を国境線が通っています。
湖のケニア側の岸に近く、といっても30kmほどの距離はありますが、ミギンゴ島(Migingo Island)という小さな島が浮かんでいます。面積は約2千平方メートル。サッカー場半分以下の広さです。1990年代までは無人島でしたが、その後人がやってきて住むようになりました。

それまで見向きもされなかったのになぜ人が来たか。その答えは、漁業にあります。
この島の近くにはナイルパーチという高値で売れる魚の好漁場があるのです。ナイルパーチを狙う漁師が前哨基地として住むうちに、同様の狙いを付けた漁師たちがケニア、ウガンダ、タンザニアから集まりはじめました。

人が集まるところにはさらに人が来る、各種サービスも提供される、というわけで、水域の中心的商業地として機能する集落が湖の真ん中に出現することになりました。2009年の調査では131人が定住していますが、一時的な居住者も含めると人口は1500人程度に膨れ上がります。家屋はすべてトタン板で覆われた木造小屋です。現在、バー5軒、美容院1軒、薬局1軒、ホテル数軒、売春宿数軒、有料トイレ1軒と、施設面ではかなりの充実ぶりを見せています。




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豊かな漁場を背景に、島はケニアとウガンダ双方が領有権を主張する係争地となっています。2004年、ウガンダの警察が島にやってきて派出所を設置、ウガンダ国旗を掲げました。それ以降、ウガンダ、ケニア双方の警察が折を見て島に上陸し、支配権を主張するようになりました。2009年にはウガンダがケニア人漁師から入漁料を徴収したことから、両国間で一気に緊張が高まりました。

もっとも、島の物理的な位置は水上に引かれた国境線より500メートルほどケニア寄りにあります。このことはウガンダも認めてはいますが、好漁場がウガンダ側の水域にあることから、島に水揚げされる魚はウガンダで獲れたものだとして支配を諦めていません。ケニア人漁師の方では、近辺で獲れるナイルパーチはすべてケニアの沿岸で繁殖したものなので(ウガンダの岸からは最短でも85km離れている)、ケニアの所有物ということになると反論しています。

両国間の話し合いによりウガンダが撤退することにはなったものの、治安維持や本国の政治上の手続きを理由に実現していないようです。

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image: Andrew Mcleish


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image: Jesco Denzel


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image: Jesco Denzel


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image: Andrew Mcleish


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image: Andrew Mcleish


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image: Andrew Mcleish


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image: Andrew Mcleish


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image: Andrew Mcleish


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image: Andrew Mcleish




島での生活ぶりが窺える動画です。
スラム街がそのまま湖の上に移動してきたと言っています。
確かにそうではありますが……私としては妙に惹かれるところがあります。

wikipedia: Migingo Island
via: Amusing Planet
via: dailymail
via: Youtube / Kenya Citizen TV
via: Andrew McLeish
via: JESCO DENZEL