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2014年2月14日、聖バレンタインの日、関東地方では大雪が降っています。本当に、もう立春を過ぎているので暦の上では春なのですけれどね。夜に入っても一向に衰えない雪の勢い、このまま何もかもが雪に埋もれてしまわないように、春の雰囲気が濃厚な花の細密画を見つけてきました。
描いているのはノエル・バッジス・ピュー(Noel Badges Pugh)。科学イラストレーションの専門家で、中でも蜂の博物画を得意としています。冒頭の絵はピューの手になる蜜蜂です。なんとなく温かみのある画風です。が、今回は待春の気持ちを前面に出したいので、花をメインにご紹介していきます。

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桜です。ソメイヨシノほどは紅が入っていないので、山桜でしょうか。絵では花弁を薄青く表現しているのが面白いです。

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桃でしょうか。八重とまでは行きませんがうち重なる花弁に豪華さを感じます。

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桃っぽいけど、梅でしょうか。八重咲きの梅かも。枝先じゃなくて枝の下の方に咲いているところが梅的です。

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彩色する前の桜ですね。実際に見て描いているのがよく分かります。

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タンポポ。上の蜂を呼んでいるようです。

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先ほどの桜の、最初期バージョンです。鉛筆の下描きが見えているところが魅力的です。

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これはなんでしょう。よく分かりませんが、花に柄がついているので桜かな。八重桜とはちょっと様子が違うようですが。

こういう絵は本当に見飽きるということでありません。さあ、これで本格的な春を迎える心の準備はできました。ここのところ毎年、関東だと三月下旬ぐらいには桜が咲いていたと思います。あと一ヶ月後ですよ。その前には梅が咲きますね。沈丁花も匂って来るでしょうし、いろいろ楽しみです。

via: colossal
via: Noel Badges Pugh