満艦飾

風景、都市、科学、動物、オカルトなどなど。 世界のウェブサイトを巡りおもしろく感じた話を日本語にしてお送りします。

ノンフィクション

歯医者に行くのがあまりにも嫌で誘拐事件をでっち上げたフランスの少年。思い出すなあ、あの頃を。

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photo: wikimedia 歯科医の治療風景
歯医者に行くのが好きな人はあまりいませんよね。フランスに住むある少年も、歯医者が好きではありませんでした。あろうことか、歯医者に行くのをさぼったことを隠すために、誘拐事件をまるまるひとつでっち上げてしまいました。先月、南仏の町サンジェルヴェをパトロールしていた警察官が、不審な少年 (12) が隠れているのを発見しました。事情を訊ねたところ、少年は自分が困難な状況にあることを説明しだしたのです。誘拐犯の身長は約168cm、年齢は30代、筋肉質で頬に傷跡がある (これはお約束) などと詳細に語り、どのように誘拐されたか、その状況まで話しました。少年は歯医者に行こうとしていたのですが、男が運転する車が近寄ってきて、道を訊ねる振りをしながら、少年を車の中に引っ張り込んで走り去ったと言うのです。
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カルガモの雛を渡してやろうと車を停めたはいいけれど……大惨事が起きてしまいました。停めた場所がさすがにまずかった。

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photo: jezebel.com
2010年のことですが、あるカナダ人女性がモントリオール近郊の高速道路に自動車を停めて、カルガモの雛を助けてやろうとしました。それから4年近くが経ち、その女性、エマ・チョルノバジは、バイクを運転していた男性と同乗していたその娘の生命を奪ったことにより、有罪判決を受けました。男性のバイクがチョルノバジの車に追突したのです。6月20日、陪審員は25歳のチョルノバジに対して、過失致死に関する2つの訴因 (最長で終身刑) と危険運転致死に関する2つの訴因 (最長で懲役14年) について、全員一致で有罪の評決を下しました。命を落としたアンドレ・ロイ (50) は、事故当日、16歳の娘のジェシーと共にハーレー・ダビッドソンに乗っていましたが、制限速度が時速100kmの道路を時速約120kmで走っていたと推定されています。
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犬が戻れば猫だって。森で2年間孤独に過ごしていた犬が飼い主と再会した話。そして猫はがんばって13年間。

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photo: facebook 飼い主との再会を果たしたマーフィー
2012年、米カリフォルニア州のタホ国有林にキャンプ旅行に出かけたネイサンとエリンのブラウン夫妻。飼っていたゴールデンレトリバーのマーフィーがキャンプ場で行方不明となってしまいました。夫妻はすぐにチラシを配り、Facebookのページまで作ってマーフィーを探しましたが、2年間何の手掛かりもありませんでした。しかしこの6月上旬、マーフィーが姿を消した地点から10kmと離れていないキャンプ場で犬を見かけたという情報が入ったのです。夫妻はさっそく車で出かけて捜索に入りました。一日かけてあれこれ探しましたが、結局見つけることはできませんでした。そこで夫妻はある行動に出ました。キャンプ場の管理人に、マーフィーの使っていた寝床と夫妻の服を何点か、そしてネイサンの野球帽を預けて帰ったのです。
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長寿の霊薬エリクサーがニューヨークの発掘現場で見つかる。ドイツの古式製法に則り作られたらしいのだが……。エリクサーを現代に再現するレシピ付き。

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photo: DNAInfo 再現されたエリクサーと発見された容器
ニューヨーク市のローワー・イーストサイドにあった古いドイツ式ビアガーデンの跡地を発掘調査していた考古学者チームが、150年前に貯蔵されていた酒瓶の山を発見しました。その中に一本の小さなガラス製薬瓶が紛れ込んでいました。DNAInfoによると、その瓶にはかつて「長寿の霊薬エリクサー」が入っていました。「実際にどんな味がしたのか、知りたくなりました」と発掘を監督するクリサリス考古学コンサルタンツの社長、アリッサ・ルーリャ (Alyssa Loorya) は言います。近々その願いは実現しそうです。ドイツ人の同僚に協力を要請したところ、その同僚が19世紀の医療書にレシピが記載されているのを見つけ出し、翻訳することに成功したからです。
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アメリカのアラバマ州で、酔いつぶれて寝ていたきれいなお姉さんの上を列車が通過するも、お姉さんは無傷で生還。しかし公共の場所で酔っ払っていた罪で逮捕される。

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photo: newser リンジー・ホーン容疑者 (オーバーン市警提供)
酔いつぶれて線路の上で寝てしまうのに、正しい寝方などというものがあるとは思えませんが、アラバマ州のある若い女性はどうやらそれを実行したようです。そのおかげで命や手足を失わずに済みました。人が列車に轢かれたとの通報を受けて現場に駆けつけた警察官は、リンジー・ホーン (22) が線路の間に全く無傷で横たわり、しかもまだ寝ているのを見つけて驚きを禁じ得ませんでした。「まさに奇跡と言っていいでしょう」とアラバマ州オーバーン市警の広報官は言います。ホーンが助かったのは、おそらく、「列車がたったの機関車2両に客車1両だったこと」により、素速く彼女の上を通過したからだと広報官は語りました。

「加えて、小柄でやせていたので、列車本体や突き出ている他の物体に当たらない体勢で寝ていることができたのでしょう。怪我をせずに本当に本当に幸運でした」と広報官は続けました。とは言うものの、ホーンは公共の場所で酔っ払った罪、また風紀を乱した罪で逮捕されました。警察によると、風紀を乱した罪 (風紀紊乱罪) は、列車を急停車させ、救急車を呼び、ドクターヘリを待機させ、といった混乱を引き起こしたことに対して適用したそうです。
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