満艦飾

風景、都市、科学、動物、オカルトなどなど。 世界のウェブサイトを巡りおもしろく感じた話を日本語にしてお送りします。

地理学

サンクトペテルブルクの秋。物語ならざる物語、日一日と深まる秋の気配を異国の風景に探す。

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怪談話が続いたので少し目先を変えて。サンクトペテルブルクの秋です。サンクトペテルブルクには砂のゴルフコースがあるようで、その周辺の秋色をドローンを駆使して点景のように捉えています。とりたてて派手な観光地というわけでもなく、さびれがちな風景の中に秋の残照が斜めに差し込んでいる、そうしたあり様に心を掻き立てられます。

ロシア正教の教会、その正教式の十字架、よく分からない管制塔のような建物、クルーザーの並ぶマリーナ、黄葉の大きな樹、別荘地、長い砂浜、赤白の灯台、操縦士を讃えていると思われる大壁画、海へと漕ぎ出す謎の男……。明確な関連性は何一つありませんが、にもかかわらず、ここには濃密な物語が隠されているような雰囲気を感じます。
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ピレネー山脈を馬に乗り縦走するフランス人女性のドキュメンタリー。自然の中で自然体でいるのが良いですね。

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フランス人のサビーヌ・ルベ (33) はピレネー山脈を馬に乗り縦走する旅に出ています。馬の名前はプタラ。他に犬を一匹連れ、地中海側から出発し大西洋側に抜けるという計画です。ピレネーはフランスとスペインの間に横たわる全長約430kmの山脈です。今回は中途にあるアリエージュ県を抜ける数日間を記録に残しました。
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悪魔の大釜、デビルズ・ケトル。滝壺なのに流れ出す川がない。その穴に落ち込んだ水の行方を誰も知らない。

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photo: panoramio / Cadwaladr
デビルズ・ケトル (Devil's Kettle、悪魔の大釜) は米ミネソタ州のジャッジ C.R. マグニー (Judge C. R. Magney) 州立公園内に存在する摩訶不思議な地形です。五大湖の一つ、スペリオル湖の北岸からすぐの場所です。公園の中をブルール川が流れていますが、この川は公園を通過する間に標高にして約240mを降り、数箇所で滝となっています。スペリオル湖へと注ぐ河口まで2.4kmの地点で、ブルール川は岩の塊にぶつかって二手に分かれます。東側の流れはそのまま15mの滝となって下に落ち、スペリオル湖への旅を続けます。西側の流れは高さ3mの滝となって巨大な滝壺へと落ち込み、そのまま消えてしまいます。この滝壺が「悪魔の大釜」です。落ち込んだ水がどこへ行くのか、誰にも分かっていません。スペリオル湖の湖底のどこかに噴出口があると信じられていますが、いまだに見つかっていません。これまでになされた調査としては、蛍光塗料やピンポン球を悪魔の大釜に投じるといったものがあります。しかし一度も回収されたことはありません。
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北海道の秋の風景。ほんの少しだけ季節を先取りして、秋から冬を迎える心の準備をしましょう。うつろいゆく色彩が美しい動画"Aki"。

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北海道の秋を捉えた動画です。本州その他もいよいよ秋めいてきましたが、日本で一番早く秋が訪れる場所といえばやはり北海道でしょう。あと一歩の残暑から解放されない感のある昨今、秋が本格的に到来している北海道の雄大な風景を見て爽やかな気分に浸りましょう。
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ストロンボリッチオ島の灯台。火山の残骸のてっぺんに、ちょこんと乗ったかわいい灯台。

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photo: flickr / Maritè Toledo
ストロンボリッチオ島 (Strombolicchio、別名小ストロンボリ島) は、ブーツの形をしたイタリア半島のつま先あたり、ティレニア海に浮かぶストロンボリ島の北東約2kmに位置する、火山性の海食柱です。島は浸食に強い玄武岩で出来ており、海面から50mほどの高さで突き出し、面積は約300平方メートルです。ストロンボリッチオは岩頸 (がんけい、火山の火口に通じるマグマが固まったもの) で、ストロンボリ島本体と同じ地質学的構造の上に乗っています。ストロンボリ島が生まれる前に存在していた火山によって作られたと考えられています。この場所での噴火は約20万年前に止み、火山活動の現場は約3km南西へと移動して行きました。
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