満艦飾

風景、都市、科学、動物、オカルトなどなど。 世界のウェブサイトを巡りおもしろく感じた話を日本語にしてお送りします。

地理学

スペインの由緒正しき古王国、アストゥリアスの海辺を散策しよう。荒々しくも美しい海と空。

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スペイン北部のアストゥリアス州 (と多分カンタブリア州) を旅した動画です。アストゥリアスはスペイン北部の大西洋に面した州で、起伏に富んだ地形が特徴となっています。地形と地形とが小規模なかたまりとなって連続しているような印象があるので、どことなく親近感が持てます。州の南方を横切るのはカンタブリア山脈で、ピコス・デ・エウローパという国立公園になっているのは、以前ご紹介しました。
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アメリカ旅行記を短編映画の構成で。大山脈からハンバーガーまで、下世話だけれど美しい、これぞアメリカという映像が目白押しです。"SOMEWHERE U.S.A."

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アメリカを車で回った旅行記……ということですが、これはもうひとつの短編映画です。アメリカですから雄大な風景が出てくるのはもちろんですが、それと組み合わさって場面場面で登場してくる、いろいろなディテールを捉える力がとにかくすごい。あらゆる方向に目が飛んでいるというか、背景の中から「絵になりそう」な特定のディテールに着目して、それをきちんと映像に落とし込んで行くところが実に素晴らしいです。
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アラスカの原野に秋を探しに行こう。水上飛行機を駆って、どこまでも蛇行する河を飛び越えて。連なる森林を眼下に晴れ渡った大空の向こうへ。

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こう残暑が厳しいとそこら中を引っかき回してどんなに小さくてもいいから何かしらの秋を見つけたくなりますね。そこでvimeoで見つけたのがこの動画。米アラスカ州の森と河と湖の平野を空から撮影したものです。まったく小さくなくて、スケール的にはものすごく大きな秋です。撮影場所はアラスカ州中南部、好天だったのでアンカレジからデナリ (マッキンリー) 山までずっと見渡せたそうです。水平線近くに雲と見まごうほどに白い山が写っていますが、それがデナリだと思われます。
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白夜のストックホルムに幸福を探そう。静かな、あまりにも静かな、真夜中の夕暮を捉えた動画。

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九月に入りそろそろ秋分の日も近づいてきました。秋分の日は春分の日と並んで昼と夜の長さが同じになるわけですが (厳密な話は措きます)、これは地球上どこでも一緒です。これだけ多種多様の国や地形や文化や人種やがありながら、等し並みに昼と夜の長さが同じになる日が訪れるってすごくないですか。いやまあ、当たり前と言えば当たり前なのですが、昼と夜の長さが「違う」方で考えると、太陽がまったく沈まない白夜から太陽がまったく姿を見せない極夜まで、ものすごくばらつきがあるので面白いなと。科学ではなくあくまでも体感としての話です。
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フィヨルドの奥にそびえるノルウェー随一の名峰、ステティン。その特異な形は神の山か、悪魔の山か。高所恐怖症の方は閲覧注意の動画もあります。

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photo: flickr / Frode Jenssen
ノルウェーのステティン (Stetind) 山は標高1,392m。その特異な山容から「神の金床 (かなとこ)」とも「オベリスク」とも呼ばれています。「金床」というのは、鍛冶仕事などで金属を叩いたり加工したりするのに使う台のことを指します。もっとも、ステティン山は平らな台というよりは、彫刻刀を逆さまに大地に植え付けたような、あるいは鑿を使って山の両側を激しく削ぎ取ったような、鋭さ、薄さの方が目に付きます。ノルウェー海に面したテュスフィヨルド、その枝分かれしたひとつの湾の最奥部、そこからいきなり山肌が立ち上がり、滑らかな斜面が次第に勾配を増しながら、頂上で断ち切られるまで続きます。
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