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photo: wikimedia アメーバ (amoeba proteus)
まずは脳食いアメーバ。

水に入って遊ぶのが大好きだった9歳の女の子。水を愛したその果てに哀しい結末が待っていました。少女の家族は今回の出来事を「10億分の1」の確率と呼んでいます。米カンザス州スプリング・ヒルのハリー・"バグ"・ユストは、俗に「脳食いアメーバ」と呼ばれる原生生物による感染症にかかり、命を落としました。感染は主に温暖な気候下で淡水に入ることで起きます。ハリーはここ数週間、4つの異なる湖沼でウォータースキーをしていました。したがって、正確にどこで感染したかは分からないものの、ウォータースキー中に水がハリーの鼻孔の奥に入り、その水に含まれていたアメーバが脳に到達したものと考えられています。

州の当局者の話によると、正式には原発性アメーバ性髄膜脳炎と呼ばれるこの感染症にかかる確率は、10億分の1とまでは言えませんが、比較的珍しいことは確かです。1962年から2013年までの間に、アメリカでは132例が記録されています。発生場所は主に南部の州で、発症したらまず助かりません。こうした低確率を踏まえた上で、ハリーの両親は、娘は水を愛していたのであり、「娘の命を奪ったこの珍しい感染症に脅えて暮らすようなことは、どうかなさらないで下さい」と語りました。
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