満艦飾

風景、都市、科学、動物、オカルトなどなど。 世界のウェブサイトを巡りおもしろく感じた話を日本語にしてお送りします。

インド

世界最長645mのターバンを頭に巻く男。ギネスの認定待ち。とにかくきれい、宗教的情熱を突き詰めた先に究極のお洒落があった。

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photo: mirror
インド、パンジャブ州パティアラに住む敬虔なシク教徒、アヴタール・シング・マウニ (Avtar Singh Mauni) は毎朝6時間をかけて頭にターバンを巻きます。その長さはなんと645m。『ギネス・ワールド・レコード』によれば現在の世界記録は400mなので、公認されれば記録が大幅に更新されることになります。最初は150m、次に250m、365m、465mと徐々に長さを伸ばしていったそうですが、掛かった時間が16年。いつのまにか60歳に達していました。ターバンの重さが約45kg、鎖、腕輪、剣など全てのアクセサリーを含めると85kgをその身体に帯びています。
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梅雨雲の上に出て成層圏をどこまでも。心地よい音楽とともに空を渡り、最高に爽快な気分になれる"humeur aériennes"。

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撮影の背景その他よく分からないのですが、飛行機に長時間乗って、空や地上の風景をたくさん収めた動画です。インドのムンバイ、コロンビアのボゴタ、アメリカのシカゴと3都市を巡っているようです。小気味良く切り替わっていく場面場面を眺めている内に実際に旅客機で飛んでいるような気分にさせられます。眼前に、眼下に、次々と自然が、都市が、雲が、展開していくこの感覚は、想像ではありますがパイロットが体験する日常に近いのではないかと、そのようなことを考えました。
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アジアの有機美にあふれたインドの都市風景のタイムラプス。この大群衆のひとりとして生きたらなんだか心安らかそう。ムンバイとバンガロールにて。

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インドのムンバイとバンガロールを題材にしたタイムラプス動画です。とにかく人が多いです。それに尽きるのですが、この人いきれの感じ、同じアジア人として知らないわけじゃない世界。日本だって人口密度は高いですからね、その気になればこのくらい……いや、少子高齢化の進んだ今となっては無理かな。

こうしたインドの画像を見るたびに思うのですが、インドの都市は成分として有機物の割合が普通の都市より5割ほど多いのではないでしょうか。欧米だと建築物がバーンと目立つので石と鉄、日本だと、実は季節だと思うのですが、ちょっと抽象的でしょうか、季節とともにうつろいゆく木や花や昆虫や服装や天気や、そういったものです。だから日本も有機的ではあるのですが、インドほどひたすら人間がメインといった感じではないですね。そして人間が消費する食べ物も衣服も装飾品も、排泄するものも、遺体でさえも、全て有機物ですから、巨大な有機物の集積体がゴゴーッと渦を巻いているような。
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世界最高地点の峠を目指してバイクを駆る。ただし絶賛シーズンオフに。とりわけすごいことが起きるわけでもないが、妙にクールな動画"The Low Season"。

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東に中国、西にパキスタン、北にアフガニスタン。これらの国々に取り囲まれてインド北部に横たわる、ラダック地方の旅行記をショートストーリー仕立てにした動画です。出かけたのはまだまだ寒い4月上旬 (2014年ではないようです)、どちらかというと冬の終わりかけの時期で、現地ではロー・シーズンど真ん中でした。ロー・シーズンというのはつまりはシーズンオフ、季節外れということです。しかし季節外れには季節外れに良さがあります。何よりも、孤独になれるのです。
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アリカメドゥ遺跡。ローマ帝国最東端の交易拠点が南インドに今も残る。

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photo: wikimedia 鳥を抱えた子どもの像。アリカメドゥ出土
アリカメドゥ (Arikamedu) はインドのプドゥッチェーリ (Puducherry、ポンディシェリPondicherryとも)南方数km、アリヤンクッパム川の河口近くに位置する遺跡です。今では寂れた漁村ですが、その昔、ここは地域の一大交易拠点として栄えていました。紀元前から19世紀まで、ここでは重層的に過去の遺構が出てくるのですが、中でも注目されるのは、紀元前1世紀から紀元後2世紀までここを海洋交易の拠点としていたと思われる、ローマ帝国時代の遺跡です。
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