満艦飾

風景、都市、科学、動物、オカルトなどなど。 世界のウェブサイトを巡りおもしろく感じた話を日本語にしてお送りします。

東西交渉史

アリカメドゥ遺跡。ローマ帝国最東端の交易拠点が南インドに今も残る。

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photo: wikimedia 鳥を抱えた子どもの像。アリカメドゥ出土
アリカメドゥ (Arikamedu) はインドのプドゥッチェーリ (Puducherry、ポンディシェリPondicherryとも)南方数km、アリヤンクッパム川の河口近くに位置する遺跡です。今では寂れた漁村ですが、その昔、ここは地域の一大交易拠点として栄えていました。紀元前から19世紀まで、ここでは重層的に過去の遺構が出てくるのですが、中でも注目されるのは、紀元前1世紀から紀元後2世紀までここを海洋交易の拠点としていたと思われる、ローマ帝国時代の遺跡です。
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2千年前の沈没船がインド洋で発見される。古代ローマの船だというのは本当なのか。

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image: wikimedia 「エリュトゥラー海案内記」に基づく16世紀の海図
近々スリランカ南岸で一隻の沈没船の調査が始まろうとしています。この船は約10年前、ゴダヴァヤ(Godavaya/Godawaya)という小さな漁村の沖合い、水深約33メートルの地点に沈んでいるところを発見されました。その後の簡単な調査の結果、インド洋で最古の沈没船であることが分かりました。船体の一部と思われる木片を年代測定にかけたところ、紀元前1世紀から紀元後1世紀の間という数値が出たのです。つまりその船は、ゴダヴァヤ沖の海底に2,000年間も横たわっていたことになります。
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