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photo: livescience
およそ3,000年前、ボリビアのアマゾンは現在のような熱帯雨林ではありませんでした。どちらかというとアフリカのサバンナのような場所だったのです。最新の研究により、古代アマゾンの環境がどのように遷移し、形成されたのかが分かってきました。またアマゾンの初期先住民が掘った、用途不明の謎の溝についても新しい知見が得られました。謎を解明する鍵となったのは花粉です。溝の近くにある2つの湖から、イギリスの研究者が堆積物コアを採取して調べたところ、当時のアマゾンは森林が破壊され尽くしていたわけでも、原生林が茂っていたわけでもないことが分かりました。単純に言って、非常に乾燥していたのです。コアから見つかった花粉は草や干ばつに強い種類の樹木に由来するものでした。その後、約2,000年前まで時代が下り、何かが変わりました。干ばつに耐性のある種類が減り常緑樹の花粉が増えてきたのです。これは降水量が増えたことを示唆します。
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